パワーエアロ6000の修理


根掛かり大好きとかのたまって、根掛かり多発は分かっていながら、淡路島は翼港に通っていました。
先日、スポニチハヤブサカップで、10位入賞で比較的気分良く家に帰って、リールの糸を巻き替えようとしたところ、パワーエアロ6000のスプールがなんかグラグラ。(@_@)
慌てて、分解してみると・・・・・・・・なんとスパイラルを切った軸と摩擦して、ハンドルの回転をスプールの前後運動に変える部分のパーツ(No.82摺動子)が壊れているではありませんか!
慌てて、パーツリストを見て、山陽釣具に電話して部品注文。自分で修理することにしました。
私は一応理科系ではあるものの、電機屋さん。メカには強いほうではありません。ちょっとドキドキもの。
リールを眺めて、一番ネックになりそうなのは、回転枠(No.42)を止めている六角ナット。
真ん中に長い軸が出ているため、普通の工具(スパナ、モンキー、BOXレンチ)などはどれも使えそうではありません。山陽釣具の柏木店長に聞いてみても、慣れてなければ特殊工具が必要とのこと。
まずはこのハードルを越えないといけません。
会社では、現役(現場作業)引退してるものの工具は自費で揃えたのをまだ会社に置いてあるので、工具箱から17mmのディープソケットを取り出して、件のナットに合わせてみます。しかし、軸が真ん中の穴から飛び出してしまい、ソケットにラチェットハンドルが装着出来ません。
結局、別のディープソケットの頭を削り、ソケットがモンキーで回せるように加工しました。

問題の六角ナット(M17)。
逆ネジになっていて、ラジオペンチあたりでも回せそうな気はしましたが、今後の事も考えて、専用工具を準備することに。
加工した、ディープソケットと、折れた摺動子。
(修理完了後に撮影)
頭の部分を両側平に削り、モンキーで回せるように加工。

約一週間で部品が入荷。いよいよ修理にかかります。
問題の部分は、リールの機構の根幹部分なので、殆ど全てを分解する必要があります。
@スプールを外す。
A六角ナットを上の専用工具で回して回転枠を外す。
Bハンドルを取り外す。
C本体ガード(本体のお尻についてる四角いパーツ)、摺動子押さえシート(その中に入ってる白い部品)を外す。
D本体のフタと、フランジのフタ(半円筒型のフタ)、傘型歯車を取り外す。
ここまでで、下のような状態になります。

折れた部分(No.82摺動子)。
(修理完了後に撮影)
ハンドルを回すと、カサ型歯車(取り外しているので写っていません)が回り、それがスパイラルを切った軸を回して摺動子により、スプールの前後運動に変換されます。
根掛かりをすると、真ん中の軸に力が加わり、結果として摺動子が最も内部で応力の掛かる場所になります。

Eローラークラッチ(上の写真で左の黒い丸い部分)を止めているビス4本を前から抜いて、ローラークラッチを取り外す。
F摺動子ガイド(摺動子をガイドする軸)2本を本体後部にずらして抜く。
今回は、摺動子がそもそも折れているので、ここまでの作業で、摺動子を取り外すことが出来ました。
摺動子をスプール軸に止めているネジが上の画面で裏側から止める形になっているため、完全にバラバラにしなければなりません。分解を考えたら、こちら側から止める形の方がベターのような気がしました。

バラバラになった、パワーエアロ6000

新しい摺動子を取り付けようと、パーツの袋を見ると・・・・・
摺動子の名称が、「摺動子SA−EV」となっています。(・_・)
大概の方は気付かれたかと思いますが、そうです、「SA−EV」とは、「スーパーエアロEV」のことだったんです。
さらに、本体の裏側にもSA−EVの刻印があるのを発見。本体も色こそ違え、金型はスーパーエアロEVと共通部品だったんですね。
(後で、SA−EVを分解してみて、全く同じである事を確認)
つまり、パワーエアロ6000は、「スーパーエアロEVにドラグを付けたもの」と解釈すればいいようです。
と、言う事は・・・・・・・
根掛かりしたときとかの強度には、何ら差が無いことになります。価格的な違いは、ドラグ機構と、スプールの材質のみ?
「パワー」とは、何を意味するのか?????

私の常用ラインは、5号ナイロンですが、約3年(まぁ、かなりな釣行回数ではありますが)の使用で、摺動子がポキリ。
長く安全に、根掛かり生活(?)を続ける為には、ラインは4号に抑えるベキかも知れません。
もっとも、リールの説明書には、根掛かりしたらラインを切れと書いてありますが・・(^^;;

機械の設計では、過負荷が加わった時、損傷の度合いを小さくするために、故意に弱い部分を作ると聞いた事があります。(電気で言うとヒューズ?)
このリールでは、摺動子が故意に肉厚を薄く、折れ易く(鋳物で)作ってあると言うことでしょうか。(それにしては、交換し辛い)
このシリーズでは、14000番まで系列がありますが、どれも同じ構造みたいなので、8号とか10号と言うスプールはあっても意味が薄いような気がします。
「パワーエアロ」の名に相応しい、根性あるリールが欲しい・・・・・・(シマノ様、よろしくお願いします。)
※この後、シマノからメタルボデーのパワーエアロ’03が発売になりました。このHPを見ていただいたかどうかはわかりません(^_^;)

修復を完了したパワーエアロ6000と、今回使用した工具。
それに、折れた「摺動子」

根掛かりも程ほどにしましょう。σ(^^;)