2006年5月の「城下カレイを目指す旅」


待ちに待ったゴールデンウイーク。公私とも忙しすぎて何とか大会に出る以外は釣りに行けない日々をすごして来ましたが、やっと釣りが出来ます。
今回の家族旅行の目的地は、別府。
二年前にも計画しましたが、子供が熱を出して泣く泣くキャンセル。
別府温泉は、直ぐ近くにサンリオハーモニーランドがあり、下の子がまずそこに行くのに大賛成。そして、別府と言えば、隣はあの城下カレイで有名な日出町。サンリオのキャラクターテーマパークであるハーモニーランドと、城下カレイの旅二泊三日の計画です。
GWに入って、出発の前々日、既にあちこち渋滞のニュース。
これは車で移動の距離から考えると、初日は下手をすると移動で終わりそう。それでは釣りの時間が確保出来ない・・・
五月二日は子供達は学校ですが、終わってそのまま出発すれば、大分は無理でも山口くらいまでは走れるはず。
山口県で宿を探してみると、幸い下関市の壇ノ浦でユースホステルが空いていました。
到着時間から考えて、寝るだけなので、ユースホステルで十分。(^_^)
急遽予定より一日早く出発することと相成りました。

■初日
五月二日、子供たちを学校まで迎えに行き、ランドセルをしょったまま神戸を出発。
道路は比較的空いており、壇ノ浦には予定通り21時半に到着。
そこで家族はユースホステルに放り込んで、私はとりあえず?の夜釣りに出発。
ユースホステルの下は、平家物語で有名な壇ノ浦。記憶の糸を辿ると、そこは平家滅亡の地で、安徳天皇を抱いた平時子が入水自殺したところ。
ここで釣りすると、平家の亡霊が出そうです。(^_^;)
竿を出せそうな場所を探しますが、良さそうな岸壁はテロ対策で全てバリケード。
やっとアジュール舞子のようなコの字になった部分を見つけ、一番沖側に釣り座を構えます。
隣で釣りしてた人に聞くと、ここで釣れるのはアナゴと小さいグチ(^_^;)とのこと。
それでもチヌはどこでもいるだろうと期待してアタリを待ちます。
しかし、朝までの成果は地元の人の言葉通りアナゴと小さいグチ、それに良型のウミケムシ。(>_<)
宿泊代は払ったのに泊まらなかったユースホステルに戻り、朝メシだけは頂きました。

関門海峡の夜明け
後ろの方に関門橋が一部写っています。
コンテナクレーンがキリンみたいです。
あの岸壁に入れていたら・・・・
写真の海面は、水道からはコの字に凹んでおり、水道部は右の方向です。

潮目も時折出ていたのですが、不発。
尚、横で釣りしていた人の情報では、対岸の門司はGW期間だけ、岸壁が開放されたとか。

■二日目
下関から、大分のハーモニーランドまでは約120km。高速も一部あるので二時間あれば着くかなと思いましたが、GWでもありテーマパークがかなり混むだろうと早めの8時に出発。
ところが、関門橋を見上げるとなぜか渋滞中。それ以外にルートはないので高速に乗ると事故渋滞7km。(>_<)
散々時間を費やし大分に向かうと、高速道路が完成していないので直ぐに一般道路(国道10号)に降ろされます。しかし、出口でまた渋滞。
一般道路もやっぱり渋滞・・・・・
二時間で着くかとの甘い読みは見事に外れ、ハーモニーランドに着いたのは、午後一時。そこから問題の?キティーちゃんと写真を撮るのに並ぶこと一時間・・
GWの渋滞と、人出の混雑を堪能する一日となりました。ま、子供はものすごく喜んでいたので目的は達することができましたが・・(^_^;)

子供とサンリオキャラクターの「ばつまる」と記念撮影。
「ばつまる」はあまり人気がなく、外を歩いていたので撮り易かったですが、「キティーちゃん」は表に出すとパニックになるため、順番に室内で並んで撮影です。
その他、「うさはなちゃん」、「シナモン」など、人気キャラクターとの写真撮影は殆どおしくらまんじゅうで、その後でこの写真を撮ったため、パパは既に疲れが・・・(^_^;)

二日目は、移動と家族サービスで終了。
宿は城下カレイの日出町に近い別府の北の方に取りました。夕食には切り身の小さいカレイの煮付けがついてましたが、城下カレイ??
身はキメが細かく、弾力はあまりなく、脂分も少ないカレイでした。但し味は筍との炊き合わせだったため、筍のエグ味を感じてしまい、カレイ自体の味がよくわかりませんでした。
このカレイに近い食感は、東京湾で釣ったもの。やはり潮の流れの緩い湾内で取れたもののようです。脂の乗りからすると、東京湾ほど養分が海に無い感じ?
やっぱりこれが、城下カレイなのかな?

豪華豊後料理を堪能。

明日は城下カレイ自分で釣って是非刺身を・・と早めの21時には就寝。

■三日目
嫁と子供は別府観光、私は釣りに出ます。
まず国道10号沿いの日出町の大きな釣具屋に行き、「カレイが釣りたいのですが・・」と聞いたところ、人の頭の形をした国東半島のアゴにあたる城下カレイの日出は全く釣れていないとのこと。(>_<)
カレイが釣りたいなら、二時間ほど北上し、国東半島の後頭部にある伊美漁港が良いとのお言葉。
帰りを考えるとそこまではとても行けないので、もう少し近くで何とかなりませんかと聞くと、少なくとも大分空港より北に行かないとカレイは無理とのこと。別府寄りは?と聞くと、別府に近づくほど益々釣れないとのこと。
かなり悩みましたが、釣具屋のにいちゃんの言葉を信じて、空港の北側の漁港を目指すことに。入った漁港は、武蔵漁港と言う空港に隣接した漁港。ちょうど国東半島の目の部分にあたります。

★旧武蔵町HPより引用★
武蔵の地名は古く、豊後風土記によると景行天皇の朝、国前国を置かれ、牟佐自命(むさしのみこと)を国造に任じ牟佐自命はこの地に居住したという。それ以来、この地を「むさし」と呼ぶようになったと伝えられます。豊後国の国前(くにさき)郡に属した武蔵郷は、杵築の松平氏の治下として明治の初年藩籍奉還まで続きました。
★引用終わり★
(と言うことで宮本武蔵とは無関係です)
この日の為に数年前の大分出張の時に買っておいた大分の航空写真による釣り場ガイドを見て、潮の流れ等考えて最も良さそうなポイントに入ります。
ここは、別府からは一時間くらいかかるので、私が入った時は周囲にはだれもいませんでした。
波止の先端から沖一文字向きと、北向きに近投からスタート。
チヌもいるかも知れないので、スムシと本虫(マムシ)と青ケブ(青イソメ)を二本針仕掛けに適当にばらまいて着けました。
水深は投げる場所でかなり違い、5mから10mくらいと思われます。深みを探っていくと、波止から5m付近が最も深そう。ドが付く近投です。(^_^;)
しかし、これは私の得意なパターン。足元こそは最大のカケアガリ。しかも、この前見たバス釣りの番組で、コンクリートの壁際は、日光で温められ、他より水温が上がるとのこと。今の時期水温はまだ低く、これは絶対有利なはず。
エサ取りはおらず、潮も流れないので竿を四本出したところで、地元の話好きなおじさんがやってきました。
おじさん:「カレイは、この方向で距離5mくらいで釣れちょる」
と、私が信じたポイントで間違い無いとのこと。(^^)
おじさんは本当に話し好きで、色々ポイントや魚のことや仕事の話まで話してくれました。
おじさんから習った大分での魚とか、エサの呼び方。

クロ・・・居付きのクロダイ
チヌ・・・のっこみの時の銀色のクロダイ
ホゴ・・・カサゴ(ガシラ、アラカブ)
※家の近くの釣具のPに「ホゴ錘」と言う、細長い錘を売ってて、根掛りしにくそうなので買っておきましたが、名前の謂れがわかりました。釣具のPは本社が九州なので、そのような名前で売ってたわけですね。関西ではガシラ錘と書いたらもっと売れると思いますよ。⇒釣具のPの人
ゼンゴ・・子アジ(これは愛媛と同じですね)

青ケブ・・青イソメ(140gで¥1000でした)
赤ゴカイ・・石ゴカイ
本虫・・・マムシ

面白いのでこちらも色々話をしていたら、
おじさん:「おっ、あたっちょる」
私:「どの竿ですか?(^_^;)」
おじさん:「真ん中。見とかんと。(^_^)」
で、竿を見ると再びククッ。完璧にアタリです。合わせると異常な重さ。巻き上げ始めると、ぐいぐい引き込みます。魚体が見えると、平べったいこげ茶色。あんまり引きが強いので、もしかしてヒラメ?
しかし、口元を見てカレイと確認。
しかもデカイ!!
抜き上げようとしている私を見て、
おじさん:「大丈夫か?」

私:「大丈夫です。」

どきどきしなからそのまま抜きあげると、分厚い立派なマコガレイ。\(^o^)/
普通カレイの場合巻上げ中の締め込みでカレイと分かりますが、殆ど真下から上げて来たので、まったく何かわかりませんでした。

カレイを持った写真をHPに載せるのは一年ぶりか?
食ったのは青ケブ。

サイズを測ると拓寸Bランクに微妙なサイズ。
昨年地元で完璧にBと思って取った魚拓が乾燥後2mm足りないと言うお粗末な(^_^;)結果に終わったので、今度こそ取れれば良いのですが・・・
しかし、Bが取れなくても、「あの」城下カレイの日出町から車で30分ほどしか離れていない距離、城下カレイの内数かな??(^_^;)
※名産地で良くある話ですが、少々離れていても名産品の名前を付けて売ってしまいますよね。代表的な地元の例では、丹波の黒豆、揖保の糸(そうめん)、明石だこ。(^_^;)
城下カレイは日出町のお城の下の湧水の周囲で取れるものらしいですが、あれだけの観光客、料亭などへの出荷分を全てその湧水周辺で取っているとはとても思えません。底引き網の三回も入れたらすべていなくなりそう。だから、日出の漁港に上がったものは全て城下カレイと呼ぶ?(^_^;)
(また、日出には城下カレイの中間育成施設などがあり、出回っているのは途中まで養殖のカレイです。)
そういえば間人ガニも間人で上がると全て間人ガニですわねぇ・・・


冗談はさておき、幸先良いスタートです。
おじさん:「こんサイズは久しぶりに見たわ。」
おじさん:「今日は10匹は行くのと違う?」
おじさん:「また同じポイントで来るよ。いつも一緒。」

これは信じるしかないでしょう。
しかしその後小アタリも無い時間帯に突入。
暇なので、竿を6本に増やします。一本は港内。前に愛媛で懲りているので、内向きに入れて寝かせた竿には尻手ロープを付けました。

今度は、別のおじさんが登場。何でも数年前まで西宮に住んでたとかで、震災の時の話から釣りの話まですっかり話し込んでしまいました。別府でのチヌの爆釣ポイントも教えて頂きました。
久しぶりに竿を上げると、エサはそのまんま。唯一青ケブの尻尾だけが少しかじられていました。フグもいない!
満潮はおじさんとの話で昼頃と分かっていたので、次のジアイは昼前だろうと、早起きして眠いので、波止で横になりウトウト。
いつの間にか、ホゴ狙いで波止の根元で竿を出していた最初に話したおじさんも自分の仕掛けは放っておいて、私の近くでウトウト。

11時半、またもおじさんと話していたら・・・
おじさん:「おっ!ひきよる(^^)」
私:「どっ、どれですか?(@_@)」
おじさん:「ほれ、おんなじポイント、真ん中の竿。見とかんと。(^_^)」
で見ていると、「ククッ」
まるで朝のビデオを見ているようでした。
合わせると再び異常な重さ。根掛かり?と思いましたが、グワーッと底を切った感触。
巻き上げ開始しますが、朝よりさらに引きこみます。
おじさん:「大丈夫か?」
私:「いや、あきませんわ、あっ、網お願いします。(@_@)」

今度は組み立ててあったタモを入れてもらいます。一発で成功。
朝と1mと違わない全く同じポイントで、しかも朝より若干サイズアップ。
朝のは微妙でしたが、
これはBランク安全圏でしょう。\(^o^)/

Bランクのマコ2匹は初体験です。しかも美味しい大分産。(^^)
釣り場は大分空港に隣接しているため、タキシング中の飛行機が近くに見えます。
右にパーン。こちら側は浅く、何もいませんでした。
ただ軽自動車の人がチヌを何回かカゴ釣りで上げているのが見えました。
根元側を振返った写真。
一番向こうに小さく写っているのが、「おじさん」です。根元で「ホゴ」狙い。
入ったポイントから、左を見たところ。潮が入ってきて、私の入った波止に当たります。

私:「これで納得して帰れますわ。このサイズを一日に二匹は初めてです。(^^)」
おじさん:「よかったねぇ(^_^)。ワシもはじめてみたわ」
その後、さらに同じポイントを攻めます。
今度は右の竿でアタリ。合わせると再び重い!
期待一杯で巻き上げると、30cm近いクジメと、海草。残念。(^_^;)
ククレさんやったら、大騒ぎやったろうなと、今は台湾出張中の氏を思い出して苦笑しました。
網入れのお礼におじさんに差し上げたら、「煮付けにしたら、おいしいね(^_^)」と、たいそう喜んで頂けたました。
潮が下げ始め、ジアイも終了かと、夕方までの予定を大幅に繰り上げて余裕で納竿。いつもGWは大体釣果が良くないのですが、今年は一体どうしたことか。
ここで止めておけば、最終日にもきっと良いことが地元であるに違いないと一人でニンマリ。
それにしても、大分の人は親切で正直な人ばっかりなんでしょうか。以前に行った某県の某漁港の地元の人達のように自分達がそこで釣りをしたいから違うポイントばかり教える人達とはえらい違いでした。
今日の釣果はかなりの部分おじさん(Mさんと言います)のおかげ。
帰りに余った缶コーヒーも差し上げましたが、本当は一匹上げたら良かったかな。でも魚拓を取らないといけないし・・

■エピローグ
釣り終了後、縮む前にと駐車場で魚拓を取りました。魚拓用紙を巻いて持ってきたので、変な巻き癖がついて風も吹くし取りにくいことこの上なしでしたが、何とかどちらもBランクで取れました。しかし、魚拓の美しさにはかなり問題がありますが・・・(^_^;)
その後泊まる旅館に電話して、捌いてもらえないか頼んでみましたが、GWで満員のお客でちょっと無理とのこと。仕方なくその日食べるのは諦めました。
夜、別のおじさんが教えてくれたチヌポイントに行こうかと思案しましたが、一気に眠気が襲ってきて、そのまま爆睡。
翌日朝早く出て、大分から550km離れた兵庫県の実家に帰省し、煮付けにして食べましたが、身の質は宿で出たカレイの煮付けと全く同じで、キメ細かい身質と少なめの脂、やはり大分周辺のカレイは同じような感じのようです。
ホクホクコロコロして、旅館で食べたの(煮付けの皮がはじけていなかったので鮮度が良くなかったのかも)より美味しかったです。
刺身で食べてみたかった・・・
尚、厚みの方は最厚部で39mmでした。


【釣行日 】2006/05/04
【時間  】5:30-13:30
【対象魚 】カレイ
[ポイント]大分県国東市武蔵町古市
[水深  ]不明(5〜10m)
[気象状況]晴れ
[水温  ]?℃
[潮   ]中潮
[水況  ]比較的きれいだが、日本海ほどではない
[タックル]New Surf Leader 405CX-T、Super Aero EV他計6セット使用
[仕掛け ]遊動Hit天秤30号
      道糸ナイロン5号、自作仕掛けカレイ針13〜15号モトス7号、ハリス4号
[餌   ]青ケブ(青イソメ)、ユムシ、マムシ、スムシ(青ケブ以外は無反応)
[釣果  ]マコガレイB2、クジメ
[備考  ]