基本的には、現在の日本の多くの地域では(昔はともかく)カレイは中々釣れません。キス(シロギス)の釣れる季節にキス(シロギス)の釣れる釣り場に行って、大荒れとか特殊な事情が無ければキス(シロギス)は釣れますが、カレイはそうは行かない。だから、カレイは釣れたら本当に嬉しい魚なんです。あのしめ込みが、あの上品な魚信が・・・・・カレイ釣りが好きな人は、もう殆ど病気のようにみなさん延々と語ってしまいます。
以下は、当HPの管理人がカレイ釣りに嵌るまでのストーリーです。(^^) 笑ってやって下さい。


1.釣りを始めたきっかけ

釣りを始めたきっかけは、実に単純な事だった。とあるイベントで、地引網があり、そこで食べた魚がとても新鮮であった。でも、そのときヒラメなどの高級魚は刺身になり、スタッフのテーブルだけに配られていたのを私は見た!しかも、帰りに見た調理場では、漁師のおじさん達がこっそりカレイの唐揚げを食べていたのも見てしまったのだ。(参加費返せー!)
ならば、自分で釣れば好きなだけ新鮮な魚が食べられる。こういう実に今から思えばアホな理由で魚釣りを始めたのだ。


2.初めての釣り

何しろ、生まれと育ちは山間部。釣りは、子供の頃2回ばかり川ではやった事があるだけ。全部、海辺育ちの会社の後輩たちに聞いて、釣りを始めた。
最初に始めてみたのは、セオリー通り(?)アジのサビキ釣りだった。9月始めなので、アジは十分過ぎるほど泳いでいるはず。
ところが、これがなかなか釣れない。道具は、近くの釣具屋の入り口付近にセットで売ってる「サビキセット」。会社の後輩たちは、それで十分とのアドバイス。しかし、2回行って2回とも完全ボウズ。周りの人も釣れてはいなかったが。
3回目、見かねた後輩が一緒に釣りに行ってくれた。この時、アジが釣れていなければ、今日の私はないだろう。元来、短気で飽きっぽい性格だから。
3度目の正直と言う言葉通り、爆釣とは行かなかったが、15cmくらいのアジが6匹と同サイズのイサギの幼魚15匹くらいが釣れたのだった。
嫁は気持ち悪くて捌けないと言うので、結婚以来10年目にして初めて包丁を手に取り、初めて魚を捌いた。
当然、グチャグチャになったが、自分で釣ったアジ、イサギの塩焼は本当にうまかった。


3.初めての投げ釣り

アジのサビキは、その後3〜4回やり、50尾以上も釣れた日もあり、直ぐに飽きてしまった。
会社には、真剣に釣りをやっている人達がいたが、彼らの釣りは投げ釣り。私も真剣に魚釣りを、やってみようとシマノの一番安い投げ竿と、安物のグラスの磯竿、安手のクーラーを購入した。その頃の私は、パソコンの自作が趣味になって3年目。極度の運動不足で、健康診断でも、アチラコチラにイエローランプ。釣りは丁度運動不足解消にピッタリという事で妻も賛成してくれたのだった。(その時は)
その頃会社の旅行があり、別の部署の人から、「明石の江井ヶ島では10月10日の体育の日を過ぎると、カレイが釣れる」と聞き、アジのサビキ釣りの現地指導をしてくれた後輩に今度は投げ釣りを教えてくれと頼んで、江井ヶ島に釣りに行ったのが、1998年の10月11日。
適当な投げ方で、初めて扱うムシエサ(青イソメ)に相当苦戦しながら、3時間ほど続けたがなんにも釣れない。
今から考えると、それは当然だった。エサはちぎれる、仕掛けは絡む、真っ直ぐ飛ばない。後輩は、チョイ投げ竿で、テンコチ、やフグを釣っており、その時は本当に羨ましかった。
だが、神は私を見捨てなかった。夕方近くになり、その日は夕方はアジのサビキもやるつもりだったので、砂浜から防波堤に移動するため最後の巻き上げをしようとした時の事だった。
後輩が、「なんか掛かってるかもしれませんよ、竿が1回おじぎして、糸がたるんだから」と言った。
巻き上げてみると、なかなかに重い。
「あっ、カレイや!」。私と、後輩と妻の声がハモった記憶がある。
肉厚のポッテリマコガレイ。カレイと言えば、日本海の民宿で、朝食に出てくるうすっぺらな一夜干しくらいしか知らなかった私には、殆どカルチャーショックだったのだ。
そしてあの時の魚信は、典型的なカレイの魚信、俗に言う「糸フケの魚信」と言うのは後で知った。
サイズはたしか24cm。今から思えば小型に入るが、その時は本当に大きく見えた。
「こんな分厚いカレイ見たことないな」と話ながら、本を見ながら私が捌いて、嫁が煮付けにした。
その身の弾力!。明石海峡の急潮流が鍛えた筋肉は、格別の味だった。
以来、カレイで頭が一杯になったのは言うまでも無い。
こうして、年間釣行回数100回を越えるバカが一人誕生したのだった。
投げ釣りで初めて釣れた魚がマコガレイ。これは運命だったとしか言えない気がする。