スーパーエアロFV オーバーホール&EV化


今まで、修理やベアリング追加を行ったりしてきましたが、これぞ集大成。スーパーエアロFVの完全オーバーホールをお届けします。
これさえ見れば、死にかけたリールを蘇らせたり、発展形としてスーパーエアロFVをEVにバージョンアップしたり、果てはスーパーエアロFVからパワーエアロを作ることも可能です。お正月休み、釣りに行くのがおっくうになる1月、2月、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

※改造、分解などは全て個人の責任の元行って下さい。本HPの記載事項に誤りがあったり、これを見て分解組み立て作業を行って、リールが復活出来ない場合、又怪我をしたなどの場合も管理人は一切の責任を負いません。

手順 写真 説明
リールをメンテするのに必要な道具です。
左から、プライヤー、ラジオペンチ、潤滑剤スプレー、リール用グリススプレー、ディープソケットレンチ、マイナスドライバー、プラスドライバー(刃先#1)、プラスドライバー(刃先#2)
他に、ウエスかティッシュペーパー、それと灯油があればOKです。
ディープソケットは無くてもOK。あれば作業がやりやすいです。
とりあえずここまで分解します。
これは、みなさんいつもやってますね?
軸についてるE型止メ輪を、マイナスドライバーでこじて外します。
ディープソケットをで回転枠を止めている六角ナットを外します。
ディープソケットが無ければ、ペンチでも回せます。
次に、ローラークラッチ組を外します。
紅い線のネジ4本を抜きます。
他の2本は外してはいけません。(長さが短い)
ローラークラッチとハンドルを外したところ。
お尻のカバーを外します。
本体カバーを外します。
写真の部分だけ、#1のプラスドライバー。他は#2のプラスドライバーです。なぜここだけ違うのか???
カバーを外したところ。
10-1 これはスーパーエアロFVなので、図の部分が樹脂部品です。
これをベアリングに変えると、スーパーエアロEVと同じになります。
10-2 スーパーエアロEV用のNo.64マスターギヤ用ベアリングを購入し、上のブッシュと交換。
この時、シールドされている方が必ず外側になるように入れることが肝心です。
汎用のミニチュアベアリングでも可。ミネベアだとL−1790ZZ。必ず、後ろにZZが付くタイプにすること。ZZで無いのは、厚みが違います。
11 マスターギヤを取り外し、ガイドピン2本を抜きます。
12 軸を回して、摺動子を裏返し、止めネジ2本を外します。
これで、軸とピニオンギヤが外れます。
13 前から白い樹脂部品を抜きます。
14 クロスギヤ軸を一回左に動かしてから取り外します。
15 リールの心臓部分。マスターギヤ、ピニオンギヤ、クロスギヤ。
磨耗するのは、マスターギヤ(中央)とピニオンギヤ(その右)のようです。
回した時にギヤ音が大きいなら、これら二つを新品に取り替えます。右のベアリングが痛んでいることは、まず無いでしょう。
(水没したとかが無ければ)
ギヤがまだ磨耗していなければ、グリスを全てふき取るか、灯油で洗って下さい。
16 心臓部全てを取り外した、リール本体。
真ん中の穴のところに樹脂部品が嵌め込んであり、これをベアリングに変えると、もう一個ベアリングが追加出来ます。スーパーアエロEV用のNo.64マスターギヤ用ベアリングがそのまま使えます。
汎用ミニチュアベアリングでは、ミネベアL−1790ZZ。
パワーエアロ97でもここは樹脂部品です。

昔のリールはここもベアリングだったそうですし、高級なリールはベアリングになっています。
17 バラバラになったスーパーエアロFV。
ここまで、作業時間約15分。(ギヤの掃除込み)
18 ここに入っている樹脂部品をベアリングに変えると、パワーエアロ97並みになります。
写真は既にベアリングに交換済み。
パワーエアロ97の部品リストで注文。
汎用ミニチュアベアリングでは、ミネベアL−1280ZZ。
要するに、内径8mm、外形12mm、厚み3.5mmのシールドベアリング。
※この情報はTABUさんの提供です。
19-1 いよいよ、組み立て開始。
古いグリスを全てふき取って、ギヤを組み込み、新しいグリスを万遍なく入れます。尚、本体に付着していたグリスはシコシコ手でふき取りました。下手に灯油とか使うと、本体の樹脂を痛めそうなので。
クロスギヤ軸(スパイラルが切ってあるヤツ)にも十分にグリスを塗布。
19-2 EV用のギヤもそのまま入ります。今回は、マスターギヤと、ピニオンギヤは、EV用に変えました。
EV用のギヤはアルミ合金です。一方FV用は、ピニオンギヤは真鍮製でマスターギヤは表面処理無しのアルミダイカスト?
クロスギヤをそのままにしたので、電蝕が起きそうですが、ま、グリスがあれば大丈夫でしょう。(^_^;)
20 組み立て時は、分解と逆手順ですが、E型止メ輪を入れる時だけ注意が必要です。ペンチで挟んで入れますが、失敗してどこかに飛んでいくかも知れないので、慎重に。
21 ハンドルには、穴からグリスを。
状態に寄っては、グリスではなく、さらっとした潤滑剤が必要な場合も。(塩で固着しているとか、錆びてるとか)
さらさらなオイルを入れると、物凄く軽くなりますが、注油はしょっちゅう必要になります。
22 アームローラーは、最も傷みの激しい部分です。
少しほっとくと、直ぐにベアリングが錆びてしまい、軸と固着して抜けなくなります。
完全に錆び付いている場合は、潤滑剤を何度も入れ、ティッシュでふき取りながら徐々に錆びを取り、プライヤーで挟んで抜きます。
どうしても抜けない場合は、プライヤーに力を入れてベアリングを握りつぶします。すると、中から真っ赤に錆びたボールがバラバラに出てきます。(^_^;)
最後にベアリングの中心の中空軸がアームローラーの軸と固着した状態で残りますが、ここから再び潤滑剤を何度も入れて、徐々に柔らかくして行きます。
プライヤーでベアリングの残骸を掴み、じっくり回すと回るようになってきます。動けばしめた物、あとは潤滑剤の力でじっくり抜いていきます。決して焦らないこと。
23 アームローラー構成部品と、潤滑剤。
潤滑剤は、大会の景品でもらったものですが、アルコール系であるため、吹き付けるとひんやりします。この効果もあって?抜け易くなるのかも。これが一番さび付いたベアリングを抜くのに最も効果がありました。
尚、アームローラーベアリングは、内径4mm、外形8mm、幅3ミリのシールドベアリングであれば一般のものが使えます。
シマノA-RBが使いたい場合は、'03パワーエアロのアームローラー用ベアリングの部品注文でOK(高いです)。ラジコンショップでは取り寄せずとも即在庫の場合あり。しかも安い。
NMBではL-840ZZ、NSKではMR 84ZZ、NTNではWBC4-8ZZ。
又、アームローラーの構成は、同じFV/EVでも、前期/後期で違うので、手持ちのリールの部品表で良く確認して下さい。
ベアリングは全て共通のようです。(PA、EV、FV)


参考情報
D社Z−45Cの場合、内径5mm、外形8mm、厚み2.5mm(L−850ZZ)のようです。
24 オーバーホール完了。外装はキズだらけですが、中身は新品同様。しかもベアリング追加で、中身はスーパーエアロEV(^^)