2.国産機械式高級機コレクション


国産機械式時計の中でも、高級機に位置付けられる時計達です。
当時価格からすると、プレミアム付きになっているものが多く、コレクションはゆっくりしか増えません。(^_^;)



GRAND SEIKO (First)
Cal.3180
諏訪精工舎
25石手巻き
1960年製造開始
18000振動
セイコーの輝かしいグランドセイコーの歴史の中で記念すべき最初のモデル。
厳密には、Grand Seikoの文字が最初期型は彫り文字、中期はプリント、そして最後はアップライト(このモデル)であったので、これはファーストモデルの最終型になるようです。
オークションには年に数個出品されますが、かなり痛んだものが多く美品は超高価。
文字板4時半位置の僅かな汚れのために、同時期に出ていたものの半額近くで落札できました。
しかし、実際現物を見てみると写真ほどは目立たず、裏蓋は同時期に出ていた倍近くの値段のものより良いコンディション。少し得した気分です。
精度の証しである獅子の紋章もこれが最初です。

後日、当時物の専用尾錠も入手。


正直、これを買うかブライトリングの新品を買うか悩んだくらいの価格ですが、ブライトリングは後でも買えるがこれはあるうちに買わないと入手できないので、あるうちにゲット。




































←リュウズもオリジナルと思われるSマーク入りのものがついています。

















←最高級機種なので、最高級文字板であるSD文字板のマーク(星型)が入っています。
即ち植字部(Grand seikoの文字)、バーインデックスが18金無垢であることを示しています。
SEIKO
KING SEIKO
Cal.KS
1961年製造開始
第二精工舎亀戸工場
25石手巻き
18000振動
クロノスをベースに作られた第二精工舎初の高級機。
ボックス型の風防。裏には盾のマーク。
初代キングセイコーの後期型。初期型はこれよりラグが細い。
文字板はAD文字板となっており、製造年から考えると、補修用に差し替えられていると推定。
(AD文字板は昭和38年に開発されたので、昭和36年製の時計にはついていない)
SEIKO
CROWN SPECIAL
Cal.341
諏訪精工舎
25石手巻き
1962年製造開始
18000振動

あのグランドセイコー・ファーストのディチューン版。名機と呼ぶにふさわしい時計です。
以前少しこれより小ぶりのものを入手しましたが、文字板がクラウンになっていて、結局文字板が見つからないので、15型ケースのものを新たに入手。
最高級のSD文字板付き。18金製インデックスも太く、昨今の貴金属取引価格からすると文字板だけでもかなりの価値。
SEIKO
CRONOS SPECIAL
第二精工舎
25石手巻き
1962年製造開始
18000振動

キングセイコー・ファーストのディチューン版。
クロノスとは別の機械です。
元のキングセイコーに秒針規制装置が無いため、規制装置はありません。
AD文字板付き。
機械、ケースとも良いコンディションでした。


GRAND SEIKO SELF DATER(43999)
Cal.5722A
諏訪精工舎
1964年1月製
35石手巻き
18000振動
グランドセイコーセカンドモデルの前期型。
獅子の左足か曲がっているので、セカンドの最初期型になるようです。(下の方にある62GSの獅子メダルは獅子の左前足が真っ直ぐです)
今1990年代に復活したグランドセイコーは、このモデルをモチーフしています。

リサイクルショップからOH済みとのことで出品されていましたが、行きつけ時計屋さんで裏蓋を開けて一緒に見たところ、地板はくもり、錆びがあり、パッキンのゴムは固い状態で確かに裏蓋の裏側には最近OHしたらしき日付が書かれていましたが、かなり眉唾。
結局フルオーバーホールのやり直しとなりました。
角穴車の飾り加工が美しく復活。

この5722Aの刻印のある機械は、セカンドGSの中でも後期モデルとなり、文字板も当時開発されたばかりのAD文字板になっています。AD文字板は、それまでの14金ホワイトゴールド製バーインデックスに変わり、真鍮のSGP鍍金としたものです。残念ながら、この時計はインデックスの鍍金に劣化が出ています。
W SEIKOのマーク入りリュウズはローレットの細かいタイプ。


GRAND SEIKO SELF DATER(43999)
Cal.430
諏訪精工舎
1964年11月製
35石手巻き
18000振動
グランドセイコーセカンドモデルの前期型。
獅子の左足か曲がっているので、セカンドの最初期型になるようです。(下の方にある62GSの獅子メダルは獅子の左前足が真っ直ぐです)
今1990年代に復活したグランドセイコーは、このモデルをモチーフしています。

文字板がきれいだったため、つい入札。
しかし、入れる桁を間違えてしまい、予定外の高価な買い物に。(T_T)
ま、落札価格は常識的な線ではあったのですが。

この430の刻印のある機械は、セカンドGSの中でも前期モデルとなり、上の5722Aと全く同じ機械です。しかし、裏蓋のシリアルNo.がムーブのNo.と逆になっており、上の時計が裏蓋だけ後で交換されている可能性があります。
文字板は美しいのですが、メダルは若干劣化。
W SEIKOのマーク入りリュウズはローレットの大きいタイプ。
SEIKO
KING SEIKO (2ndモデル初期型)
Cal.4420
第二精工舎
27石手巻き
1964年3月製
18000振動
年に二回、東京で開催される骨董ジャンボリーで入手。
キングセイコーを大別したキャリバー別に収集しましたが、これが最後の一本です。
最終日の片づけ開始直前に行って、ラッキーにも入手することができました。
作られた本数が少なく、CHRONOMETER表記のため、キングセイコーでは最も高額。
指値で値切って買いました(^_^;)
あとで、販売されてた業者さんのHPで確認したら、私が買った値段より遥かに高い価格でネット販売されていたことが判明。

幸いにも、裏のメダルも腐食等なく、細かいスリキズは多いものの、上物と思います。
秒針規制装置が、歯車にクサビを噛ませるタイプのため壊れやすく、実用向きではありません。
実用にするなら、後のCal.4402Aのタイプです。価格もそちらの方が大幅にリーズナブル。
太いラグの堂々たるデザインで、今見ても高級感があります。
ORIENT
GRAND PRIX 100
1964年製
100石自動巻き
18000振動
多石化競争に止めを刺した国産史上最高の100石を誇るオリエントの高級品。
内訳は、ルビー89石、サファイヤ11石。
外周部の石は、ローターの摺れを防止すると言うちゃんとした目的があったと言う説と、ただの飾りと言う説と両方あり。

日付送りが壊れていたので、ジャンク価格で入手。
行きつけ時計屋さんの腕で、別のオリエントの時計の部品を使ってカナのみ移植して復活。

リュウズもOマークが入った純正品です。
是非とも裏スケで復活してほしい時計の1つ。


GRAND SEIKO(6245-9000)
Cal.6245A
諏訪精工舎
1966年11月製
35石自動巻き
19800振動
62マチックをベースに作られた初の自動巻きのグランドセイコー。全く同じ仕様のマチッククロノメータと言う最高級機種があり、クロノメータの表記が使えなくなったためにグランドセイコーと名前を変えた、いわく付きのGS。
多石=高級の時代であり、35石!
(曜日付きは39石)
左下のような状態でオークションに出ていたものを整備しました。
数が非常に少なく、プレミアム付き価格となっています。右の機械に微動緩急針を確認できます。


GRAND SEIKO(5722-9991)
Cal.5722B
諏訪精工舎
1967年2月製(7201406)
35石手巻き
19800振動
グランドセイコーセカンドモデルの後期型。
5722A搭載の前期型が5振動(18000振動)に対して、5722Bは5.5振動(19800振動)にUP。
裏のGSメダリオン(ライオンではなくGSマークと思われる)が欠落していたため、安価で入手。
手巻きで35石も一体どこに入っているのでしょう??
微動緩急針が、62GSのような方式に変わっています。

自動巻きよりも手巻きが高級(要するにあんまり動かない偉い人がする)時計とされた頃の製品です。上の62GSよりもオークションでは良く見かけます。
「機械は快調」とのことで出品されていましたが、実際はゼンマイが切れていました。(^_^;)
ま、相場よりかなり安かったので・・

裏蓋にメダリオンが無く、文字も消えていたため、裏蓋を加工して裏スケにしていただける業者さんに出しました。
素晴らしい出来栄えです。
CHORONO MASTER
Cal.5240
シチズン
1968年1月製
33石自動巻き
18000振動
シチズンクロノマスター自動巻きの初期型
メダリオンに少し劣化が出ていますが、紋章は比較的きれいな状態です。
セイコーGS/KSに対抗して作られたシチズンの高級機。このモデルの後期型では、クロノメータ協会が日本でも設立され、公式認定品となったとのこと。
年代的比較対象としては、62GSと思われる。
セイコーがプラ風防に対して、このシリーズは、クリスタルガラス搭載で、クリスタルガラス風防の出始めの製品と思われる。


GRAND SEIKO(4420-9000)
Cal.4420B
第二精工舎
1968年2月製
27石手巻き
18000振動
第二精工舎初のグランドセイコー。
諏訪精工舎のグランドセイコーが、テンプの大型化で精度向上させたことに対して、ロービードでテンプも大型化せずにGS規格を満足したことで、歴代グランドセイコーの中で最高の出来栄えと評価が高い時計。僅か2年間しか製造されなかったため、現存数が極端に少なく、グランドセイコーファーストに次ぐプレミアム物。下段左の写真のとおり、SEIKOの植字が曲がっていたために比較的安く入手できました。(それでも現在手持ちのGSでは最も高価)
この曲がりを直すだけで、5〜10万円の値差になると思われます。植字の曲がりを修正してもらい、風防交換、ケースに磨きを入れました。
GSマークの下に第二精工舎マークがなく、44GSの中でも初期型です。

中央写真
内部機械も美しく、拾い物(^^)
秒針規制装置のため、3番受け(SEIKOの文字のある板)の右側が削られています。
角穴車(写真で一番大きい歯車)の美しい加工が、高級機の証。
手巻きで27石!(通常の手巻きは17石で必要十分とされています)。
この時計、GSシリーズの中では少し大きめで、とても気に入っています。

下段中央写真
GSマーク入り44GS専用尾錠。これだけで福沢先生のお力が約お二人必要。(^_^;)
しかしこの尾錠は、後の45系などのものと違い、GSマークが小さく、マーク周辺がフラット。

下段右
GSマークのメダリオンもきれいに残っています。
SEIKO
KING SEIKO (2ndモデル後期型) 通称44キング
Cal.4402A
第二精工舎
25石手巻き
1968年製
ラグ部変色と言うことで、安めの価格設定でヤフオクに出ていました。
変色は金張り独特のもので剥がれではなかったため、軽い磨きできれいになりました。
リュウズ、ベルト、尾錠も当時の物がついており、深いキズも無く極上物。
当時の金色の時計は「金張り」と呼ばれる、電気的なメッキではなく圧延による薄い金(14金)張り。同じ作り方をしているものに、有名な米国CROSSのボールペンがあります。長年使用していますが、ボールペンは全く剥がれたりしないので、キズ付けない限り大丈夫と思われます。メッキが剥がれると心配してか、金色はオークションでは安めの傾向。
さすがにベルトは使える状態ではなかったので、セイコー純正のカーフ型押し(クロコ柄)ベルトに交換。今のグランドセイコーは57GS、44KS(これ)をデザイン的に踏襲しています。
太い針、太いラグが何ともいえない高級感を醸し出しています。




←微動緩急針、角穴車(見えている一番大きな歯車)の飾り加工から、高級機であることが分かります。
SEIKO
ロードマーベル 5740-8000
Cal.5740C
諏訪精工舎
36000振動
日本初の秒当たり10振動機械が入っています。
23石手巻き
1969年7月製
地元の時計屋さんが、アンティークを整備して売りに出されてました。後日文字板を全数字のものに交換。


GRAND SEIKO 4520-8000
Cal.4520A
36000振動
25石
1969年
第二精工舎
手巻き。GSシリーズ初の36000振動。第二精工舎の手巻き最高機械と言われるものです。
裏のメダリオンもきれいでした。(裏の金メダルがないと一気に価値が落ちます)
元町の高架下で値切り倒して入手。値切った割には物は良かったです。

後で気づきましたが、裏蓋のみ日付付きの4522-8000のものと交換されています。少し残念。


GRAND SEIKO 6146-8000
Cal.6146A
36000振動
諏訪精工舎
自動巻き
1969年5月製(内部機械は3月製)
国産初の自動巻き36000振動。歴代セイコー製自動巻きで最高の出来栄えと誉れの高い逸品。
オークションで入手した同型2台の良いとこ取りで合体して完成。ベルトも当時のオリジナルです。
文字板にGRAND SEIKOの文字がないので後期型。
有名なグランドセイコーVFAはこれの派生型。


CITIZEN
LEOPARD10(当時、レオパールと読む)
36000振動
28石(Cal.72系)
1970年8月製
世界初のオーバルガラスを採用した、シチズン初の36000振動自動巻き。
私の父が私が子供の頃にしていたのと同型?
他の人がしていた一般的な時計よりも石数が多く、また文字盤の豹のマークとオーバルガラスがなんともカッコ良かったです。
残念ながら父がしていた実物は既に壊れて捨てられてしまっていたので、同型をネットで探していました。奇跡的にオリジナルベルト付きが出品され、競り合って落札。
ガラス、ケースもキズだらけでしたが、ガラスは奇跡的に在庫が見付かり、ケースは私がキズ取りを行いました。
また、日付調整機構が破損していたのですが、これも奇跡的に時計材料屋さんに在庫が残っていたとのことで、新品純正部品に交換してもらい蘇りました。
しかし、ガラスのパッキンとリュウズのパッキンだけはどうしようもなく、防水性は全く無し。
当時の純正ベルトも残っていますが、あまりにクラシックなため、今風の金属ベルトに付け替えました。

追記
精度の確認をしましたが、クロノメータ級の精度です。さすが36000振動+時計屋さんの腕!
CITIZEN
LEOPARD10(当時、レオパールと読む)
36000振動
28石(Cal.72系)
1970年10月製?
これを見るまでは、父がしていた時計は上の物に間違いないと思っていましたが、これを見つけて自信をなくしました。ケース形状の異なる別タイプ。
上のものとの違い(ケース形状以外)
@日付曜日板の色
A曜日の表示が英語
Bリュウズ・・・こちらがオリジナルで上のは変えられている(CTZマークはあり)との時計屋さん鑑定結果。
ガラスを探してもらいましたが、二枚目は見つからず、交換断念。秒針が明らかに別のものに変えられていたので、オリジナルに近そうなシチズンデラックス用に交換してもらいました。
曜日板の表記から、この固体は輸出用かも知れません。
当時キングセイコーよりもやや高級品を狙ったと考えられますが(36000振動自動巻きのKSは出ていないことから)、落札価格はかなり安いです。
これの上級モデルにレオパールハイネスと言うメダル付きのものがあり、そちらはオークションには殆ど出ず、GSよりも高い価格で取引されるようです。
性能から考えると超お買い得。数がもう少し流通していれば・・・
SEIKO
KING SEIKO 5626-5010
Cal.5626A
28800振動
25石
1970年4月製
諏訪精工舎
自動巻き
3面カットガラスで、70年代を代表するような時計。
このあと、この系統はバナックシリーズへとつながります。
日付早送りが破損、ベルトも社外品、ガラスにも欠けありと言うものと、同型でガラスがきれいで、文字盤に痛みあり、オリジナル無垢ブレス付きと言うのを入手できたので、二個一合体。
角型の時計は、パッキンがもう手に入らないので、防水性ゼロ。
SEIKO
KING SEIKO 45-8010
Cal.4500
36000振動
25石
1970年6月製
第二精工舎
手巻き
第二精工舎の手巻き史上最高精度と言われるCal.45搭載。
ニューシャテル天文台の精度コンテストへの参加・勝利から生み出された公認クロノメータ仕様。
裏のメダルにも、「CHRONOMETER」の刻印。
GS規格以前に勝手に付けていたクロノメータの表記ではなく、「Officially Cirtified」の文字入り。
当時の日本メーカの悲願とも言える表記でしょうか。

センマイが切れる時に、歯車が壊れる弱点があるようですが、後年セイコーがその部品を再生産し、今でも修理可能なんだそうです。

SEIKO
KING SEIKO 5626-7070
Cal.5626A
28800振動
25石
1970年7月製
諏訪精工舎
自動巻き
アンティーク購入一号。OH済みとのことでヤフオクに出てましたが、いまいちの精度だったので、CMW資格のある時計店で再調整してもらい、バツグンの精度に復帰。その後、ケースのキズ取りと風防のキズも落としました。(写真は仕上げ前のもの)
ワンピースケースのため、緩急針を回す調整ネジがケースの外から見えます。(ベルト取り付け部に隠されています。)


GRAND SEIKO 5646-7010
Cal.5646A
28800振動
諏訪精工舎
自動巻き
1972年2月製
裏のメダルがなかったので、ヤフオクで格安入手。その後、神戸元町高架下でメダルだけ入手し、ガラスとベルトを交換。 この状態でオークションに出せば、買った値段の倍以上の落札価格にはなると思われます。ベルトをイタリアンカーフの茶系に変えたところ、すごくヨーロピアンな雰囲気になりました。今でも古さを感じさせないです。
現在保有するアンティークで、最もお気に入りの一本。
実用精度:日差+0.3秒[要するに三日で1秒](@_@) 下手なクオーツより正確。
グランドセイコーは、この機種で一旦製造中止となり、その後クオーツのグランドセイコーが出て、最近は機械式が復活していますが、価格がロレックス並み・・・・(@_@;)

当時の大卒初任給との比較で価格付けされたようですが、現在の日本の力では、ロレックスの性能を10万円未満で軽く出せるはずと思いますが・・・・
SEIKO
KING SEIKO 5625-7113
Cal.5625A
28800振動
25石
諏訪精工舎
1974年3月製
KSシリーズの最終モデル直前のもの。裏にメダルが無いタイプ。
嫁の実家を探索しに行って、嫁の兄の歴代時計の中から発見。すかさずゲット。
ガラスが交換されていて分厚いガラスが入っています。写真の状態はかなり磨いた状態ですが、タバコのヤニにまみれてまっ黄になっていました。かなりきれいになりました。
しかし、ガラスとベゼルの間がきれいになりません。オーパーホールの時、ここも掃除してもらいましょう。(^_^;)
文字盤はシミもなくきれいで、精度もそこそこ出ているようです。




←ガラスを交換し、日付の早送り機構を別作で修理してもらい、オーバーホール完了。
結構高くついてしまいましたが、実用製バツグン。妙な色もなくなり新品同様。
GS、KSは日付の早送り機構がプラスチック部品のため良く破損していますが、別作の出来る修理工房なら部品を金属で新たに製作してくれます。
SEIKO
KING SEIKO 5256-8010
Cal.5256A
28800振動
25石
第二精工舎
1975年3月製
機械としては最後のキングセイコー。キングセイコーを生み出した第二精工舎製。
下のロードマチックスペシャルと同系統の機械です。機械式時計がクオーツに駆逐され市場から一旦姿を消す直前の時計。
この頃、高植字・カットガラスの時計が流行し、それを実現するために薄い自動巻き機械が開発されました。この時計はそうせずに、薄型機械を薄型時計に生かす設計がされているようです。ガラスにキズがありますが、コーティングガラスが見つからないため、交換していません。ガラスの仕様的には、グランドセイコーVFAと近いものがあります。
一方、この頃には裏のメダルは廃止され、KSの刻印もなくなり、実用的なコストダウンが徹底されています。工業製品として完成の域に達していると思われます。
後に90年代に復活したクレドールなどにも使用されている4S系の機械は、この52系のデッドコピーと言って良いものです。
それからも、当時の完成度の高さが窺えますが、ローターが腐食しやすい欠点もありました。
この時計もひどい状態では無いものの、ローターは少し腐食しかかっています。
そのうち、4S系の機械から移植?
SEIKO
GRAND SEIKO 9S55-00C0(SBGR-029)
Cal.9S55A
28800振動
26石
セイコーインスツルメンツ(雫石高級時計工房)
2006年4月製

機械式で復活したグランドセイコーのリューズガート付きモデル。
過去のGS規格を上回る新GS規格を合格した逸品。
中古で入手しましたが、殆ど使用されていない上物でした。新品価格のほぼ半額で入手できたため、超お買い得と思われます。
ケースサイドの研磨などは、過去のGSなどと比べて良いとは思えませんでしたが、リュウズガードまわのカーブの処理などは、手作業で研磨されているとは思えない出来栄えで、さすがと思います。
裏面は伝統の獅子の紋章のため、裏スケルトンでないのが残念です。
このステンレスの獅子の紋章は、過去のGSの金色獅子よりも腐食などには強いと思いますが、肌触りは良くないです。やっぱり裏スケにしてレーザー加工獅子入りサファイアガラスが欲しいところ。
文字板の周囲の0.2秒刻みの目盛りが高精度の自信の表れ?

メダルの劣化と防水性を気にするあまり、夏につけるGSがないので、出物があればと見てました。黒文字板ではないので、年を取っても付けられそうです。年金暮らしになって、高額オーバーホール費用が払えるか疑問ではありますが??(^_^;)
CITIZEN
The Citizen メカニカル
Cal.0910
2010年発売
28800振動
27石

Citizenブランドでは長年作っていなかった機械式の時計を2010年にThe Citizenとして復活。
価格的に、GSよりも僅かに安く設定し、今どきはやりの大振りではなく、伝統的な日本の時計サイズで作られたもの。狙いは、明らかに団塊世代?
私は、転職20周年記念で、自分にご褒美で買った。

過去、機械式時計全盛だったころのCitizenの時計は、高級機でも地板には飾り加工はなかったが、さすがに裏スケで出す場合は美しい加工が必要と判断したのだろう。
ケース、ベルトの加工仕上げはさすがに完璧。

実用精度は、ゼンマイ巻き上げ量が十分な時は優秀だが、巻き上げ量が少なくなると、やや遅れる傾向。