時計外装修正工房


時計の外装修正
中古の時計を入手した場合、やはり自分で付けたもので無いキズはものすごく気になります。それに、身に着けるものでもあるので、全ての汚れを落として、極力オリジナルに近い状態にしたいものです。そこで、時計の外装の手直しにチャレンジしました。うまく行った方法をUPします。但しあくまでも自己責任でやってみて下さい。本内容に基づく修正不可能な変形などには筆者は責任を負えません。

(0)汚れ落とし
爪楊枝で全ての汚れを落とします。ベルトも取り外して、ラグの内側、裏蓋のオープーナー用の溝まできれいにします。

(1)ステンレスつやあり部の修正
ステンレスのつやのある部分にできた筋状のキズや、擦り傷程度のものは、比較的簡単に落とすことができます。
準備するもの
#400、#1500、#3000のペーパー、ステンレス・メッキ専用ミガキ(soft99)、ミニルーター、ミニルーター専用バフ、ミニルーター専用研磨剤
手順
平らな面を磨くときは、ペーパーを硬い長方形断面のものに巻き付けてから使います。このとき、時計本体が動かないように極力固定することが重要です。そうしないとエッジ部分が丸くなり、時計のフォルムが崩れてしまいます。粗い目のものから徐々に細かい目のものに変え、最後にミニルーターによるバフ掛けを行ないます。
なければ、ステンレス・メッキ専用ミガキ+柔らかい布で地道に磨いてもOKです。深い打ち傷以外は殆ど治ります。
私は磨きやすくするため、オーバーホールに出す時に、中の機械だけを時計屋さんに預かってもらい、ケースだけを持ち帰ってケース単体で磨くようにしています。リュウズの根元まで確実に磨けます。

(2)スレンレスヘアライン加工部の修正
ヘアライン加工されたステンレスベルトにヘアラインと違う角度でついた擦り傷はかなり目立ちますし、自分が新品で買ったものでもキズが多くなってくると身に着けるのがイヤになります。いろいろ考えた末、たどり着いた結論・・・・
準備するもの
自転車用サビ落としスポンジ#320相当(3M/英国製)・・・・・ホームセンターで300円しない価格で入手可能。ロレックスのベルトと目が丁度合います。
手順
@サビ落としスポンジを小さく切る。
Aヘアライン加工の目に沿って、強く押し当てながら、一定方向に擦る。(往復しないこと)
これだけで、擦り傷程度のものは全て落ち、どこがキズだったか、どこが修正した場所か全くわからなくなります。専門業者に依頼するとこれだけで一万円以上掛かります。

(3)プラスチック風防のキズ取り
プラスチック風防のキズは簡単にペーパーで落とせます。
手順
@#1500のペーパーで全体にまんべんなくペーパー掛けを行なう。キズの部分だけ擦ると、後で反射した蛍光灯などが歪んで見え、気分が悪いので、全体に掛けることが重要。キズが大きい場合は400番程度から。
A#3000の研磨フィルムがあれば、それで仕上げ、その後コンパウンドで磨く。無ければ多少時間が掛かるが、#1500の後コンパウンドで磨く。
コンパウンドは模型用が最適だが、上記ステンレス磨きでも問題は無かった。

(4)ガラスのキズ
大きなキズは、ダイヤモンドヤスリで強引に落とします。その後、コンパウンドで地道に磨き、最後に自動車のフロントガラス用研磨剤で磨きこみます。
サファイヤガラスにはまだ試していませんが、70年代の時計のクリスタルガラスは地道に磨けばこれできれいになります。
アウグ株式会社から発売されており、イエローハットで¥2000以内で入手できます。
主成分は酸化セリウムと酸化ケイ素で、実はカメラのレンズ研磨などに使われる研磨剤です。研磨もしますが、ガラスと化学反応して溶かしながら研磨していくようです。